就職・転職

大企業の新卒採用活動は、広告である。就活生が知るべき不都合な真実。

更新日:

 

こんにちは。僕です。

今日は、これから就活を迎える就活生のために、

大事な話をしたいと思います。

 

全ての就活生が知って置かなければならない、

大企業の新卒採用に関する、不都合な真実の話。

 

右往左往する大企業の新卒採用スケジュールと、振り回される就活生。

 

総合商社やメガバンク、大手メーカーなど、

世間でいわゆる”大企業”と呼ばれる企業(会社法上の大企業とは区別しときます)は、

このご時世でも未だに新卒一括採用を行っています。

 

基本は、経団連が定める倫理憲章に則ったスケジュールに沿って、

採用広報活動がまず解禁され、後に面接・選考の開始、という流れですね。

 

しかし近年では、経団連に加盟していない外資系企業やベンチャー企業が、

早い段階から学生の青田買いを行うことに対抗し、

”裏”採用活動とも言うべき動きを見せる大企業も増えていきました。

 

インターンに参加した学生の囲い込みや、

面接練習、座談会と称した事実上の1次面接を、選考活動解禁前に行ったりなどですね。

 

そんな状況は好ましくないということで、

経団連も選考解禁時期をズラしたりして頑張りましたが、結果は御存知の通り。

この話をいちいち説明するのも面倒ですので、以下の記事あたりを参照してくださいw

<参考:新卒採用スケジュール、6月解禁にも疑問符 経団連は2年連続で変更する迷走ぶり

 

お前らの都合のせいで振り回されるのは俺らなんだよ、という

就活生の怒りが各所で聞こえて来ていますね。

 

 

「今まで4年生は遊ぶだけの生活だったのに」とか、

「旅行の計画狂った、死ね!」とか。

 

わかります。その気持ち。

でもね、社会ってそんなもんなんですよ。

 

 

それでも大企業は新卒一括採用をやめない。やめられない。

 

このように右往左往している新卒採用スケジュールでありますが、

それでも大企業が新卒一括採用にこだわる理由。

それは、単に効率がいいからです。

 

就活生にとっては人生に一度の大イベントかも知れませんが、

大企業にとっては毎年季節的にやってくる”業務”でしかありません。

いかに優秀な学生を、コスパよく、確実に採用できるか。

これが新卒採用を行う人事部門の社員の”業務”であり、人事部門の社員の評価は、そこで決まります。

 

ぶっちゃけ、このご時世で、

アホみたいなシステムですよ。新卒一括採用なんて。

でも、世の中がいくら変わっても、大企業はすぐには変われんとです。

 

これは本当に、ふかーいふかーい問題なので、

今日はそこまで深入りしません。

年功序列や終身雇用といった日本の錆びついたレガシーに直接関係する話なので。笑

 

大企業が新卒一括採用を行う限り、学生はそのシステムに乗るしかない。

 

新卒一括採用の是非についての議論は一旦、置いておきましょう。

就活をする学生からしたら、今の大企業のシステムがそうである以上、

内定が欲しければそのシステムに乗っかるしか方法はありません。

 

本当に大企業に就職したいのなら、その現実は甘んじて受け入れましょう。

 

大企業が採用活動で就活生にアピールしてる内容を、よく考えてみて。

 

ただね。

ただ、大企業に就職したいという就活生に、どうしても知っておいてほしいことがあって。

 

それは、大企業の採用広報について

 

ちょっと思い出して見てください。

 

説明会に行けば、必ずと言っていいほど、ピチっとスーツを着た爽やかな社員が出てきませんか?

 

どの企業のパンフレットも、異様なまでに完成度が高いと思いませんか?

 

説明会で見せられるムービーは全部、

俯瞰した地球もしくは日本の映像からズームインしていきませんか?

 

最後のは、まあちょっと冗談ですが。笑

 

いずれにせよ、声高に

「世界を股に」とか、「日本社会を支える実感」とか、「イノベーション」とか、言ってますよね。

 

 

そりゃあ、間違ってはないですよ。

間違ってるとは言いません。

 

けどね。冷静に考えてください。

 

いくら世界を股にかけたところで、

その仕事の8割9割は、デスクワークです。

 

いくら日本社会を支えると言っても、

経済活動を行っている会社は全て日本社会を支えてます。

 

いくらイノベーションと言っても、

御社で今までに起こしたイノベーション、挙げてみろよ、あん?

 

 

 

とかね。

就活生にとっては、辛い話になってしまうかも知れませんが、

それが現実です。

 

え?採用ムービーでは、

 

忙しく世界を飛び回り関係者やパートナー企業の協力を得ながら

難航したプロジェクトを気合と情熱で乗り切り、

「客先に怒られたり失敗したり、大変なことばかりでしたが、最終的に自分の仕事が世界を変えると思うと感無量です。」

って、妙に顔立ちのいい中堅男性社員が言ってたって!?

それにとても感動しました、だって!?!?

 

そうですか、そうですか。

そんな就活生には、一言ビシっと言っておきたい。

 

お前はピュアか!馬鹿!

 

と。

 

それ、広告ですよ!

わかりますか?

 

「1週間飲むだけで10kg痩せました!!」

って宣伝されてるサプリメントを見て、

「1週間飲むだけで10kg痩せるんですね!!すごい!!」

って言って買ってるようなもんですよ?

 

就活生は、足元見られてるんですよ。

カンタンに言えば、舐められてます。

グローバルとか、イノベーションとか耳障りの良いことを言っとけば、

ホイホイ信じてエントリーしてくると思われてるんです。

 

目を覚ましましょう。

安易に広告に騙されてはいけない。

 

そもそも、ただのサラリーマンがそんなにスーパーなわけないだろ?

そりゃあ、会社単位で見れば確かにグローバル企業だったり、イノベーションを起こせる企業かも知れない。

でも、その中で「人件費ひとり分」でしかない1社員が、そんなにヒーローになれる確率は、いかほどだろうか?

 

日々の業務の中で、

「ああ、グローバルだなぁ」とか、

「ああ、イノベーションだわぁ」とか、あると思いますか?

 

実際に働いている社会人に聞いてみれば、わかりますよ。

まあ、プライドが高く口だけは達者な人間だと、

就活生の前になると、見栄を張ってカッコイイことを言うかも知れません。

 

でも大体そんなサラリーマンは、

金曜にある合コンのこととかしか、考えてないですよ。

 

就活生は、もっとその会社に就職した場合の、日々の”生活”をイメージしなければならない。

決して、安々と広告の謳い文句に釣られてはダメです。

 

例えば、総合商社の新卒採用サイトを見てみましょう。あれ・・・???

 

さらに大企業の新卒採用の、不都合な真実を。

 

例に挙げるのは、総合商社

総合商社といえば、

グローバルで、社員はみんなスーパーマンで、給与も高く、合コンでもモテる。

日系のサラリーマンでは、これ以上ない、TOP OF サラリーマンという印象ではないでしょうか。

世界を股に掛けて、グローバルなビジネスを気合と情熱で成功させる、的な。

 

これも、まあイメージ戦略が物凄い。

意図したというより、世間が勝手に仕立てあげたイメージという側面もあるでしょうが、

これほどまでにブランディングがうまくハマっている業界というのも中々珍しいですね。

 

だがしかし。

そんな総合商社にも、不都合な真実を表に出さないようにしている様子が垣間見える部分が。

 

それは、

新卒採用サイトや、パンフレットに登場する社員の所属する部門

です。

 

総合商社は、鉄鋼・エネルギー・化学品など、それぞれの事業セグメントによって、

部門が分かれていることが一般的です。

で、花形部門とかもまあ会社によっていろいろあるわけですが、

しれーっと存在を消されている部門があります。

 

それは、管理部門。

コーポレート部門とも言いますね。

 

法務や経理を始めとして、財務や総務やシステム管理など、

いわゆる営業最前線ではなく、バックオフィスと呼ばれる部門。

 

そんな管理部門の社員が、堂々と採用サイトで名前付きで登場することなんて、極々稀なケース。

大体、端っこに小さく乗ってたりするのが精一杯です。

(たまに、管理部門の説明=女性社員の働き方紹介コーナーみたいになっている、時代錯誤も甚だしい会社もあったりしますね。)

 

ところがどっこい!

会社にもよりますが、営業部門と管理部門の人員比率は、

ほぼ同じか、管理部門の人間の方が多いことが大半です。

人員の比率は変わらないんですよ!?

 

それなのに、なぜ新卒採用ページに登場しないのでしょう。

 

理由はカンタン。

 

学生に夢を見せられないからです。

 

立派な仕事をしているんですよ、管理部門だって。

何なら、頭脳派=管理部門、肉体派=営業部門といっても間違いではないかも知れません。

 

それなのに、

新卒採用の広報として、堂々と宣伝は出来ない。

 

だって、デスクワークだもん。

 

基本的にパソコンしか見ない仕事です。

商社マンがパソコンしか見てなくて、外に出るのはランチだけ、って、そりゃ学生を憧れさせるには無理がある。

営業部門でもほとんどデスクワークが主ですが、管理部門はさらにデスクワークデスクワーク&デスクワーク、です。

 

流石に管理部門に完全ノータッチというわけにもいきませんので、

説明を求められた場合は大体「営業を攻めの姿勢でサポート云々」

なんて言われるでしょうね。

なんとも具体性のない、貧弱なアピールです。

 

本当にそんなにダイナミックでやりがいがある仕事だと胸を張れるなら、

新卒採用サイトに堂々と、デカデカと社員を登場させてみろ、と。

 

でも、内定をもらった学生の中からも、

確実に半数近くの人員は管理部門に割り振られるわけです。

そんな部門の素晴らしさなんて、入社前は一つも積極的に説明しなかったのに、ね。

 

就活生よ。自らの目で、耳で、足で。信じられる情報を集めよ。騙されるな。

 

就活生のみなさんにとっては悲しい現実かもしれませんが、それが事実です。

もちろんこれは総合商社に限った話ではありません。

どんな企業でも、似たような話はあります。

 

ただ、企業側はなんとしてでも、

会社の中のごく一部のいい感じのシーンだけを切り取って、

学生を騙さなければならないのです。

夢を見せなければならないのです。

 

なぜなら、企業にとって新卒採用とは、

効率よく、そこそこの人間をまとめて採用する”業務”なのですから。

 

別に企業は悪いことなんて一つもしてないんですよ。

そういうものなんです。

そういう世の中だ、と割り切ってください。

 

その上で、就活生はどうすべきか。

言わなくても、もうわかりますよね。

 

自分の目で、耳で、本当に信じられる情報を獲得するようにしてください。

 

美辞麗句で塗り固められた企業側の”宣伝”に、

判断基準を揺さぶられないようにしてください。

 

判断基準として信用できるのは、イメージでも、宣伝でもありません。

自分の目で確かめた”事実”だけを信じて下さい。

 

それでは、

就活生のみなさんの検討を祈ります。









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